順序 1.のカットで鼻の上下部に
斜め切り込みを、同様に頭頂と顎
にも斜め切り込み入れたのが判る
  

カット終了
 

順序 3.の輪郭カット
  
    周囲輪郭を正確にカットする
   (裏側からカットをする)

平行定規をセットした方が安定

順序 2.の斜めカット 

斜めカット冶具に能面材をセット

斜めカットの冶具

  写真のような蝶ネジのついた金具が前後対称
  についており、テーパーをアジャストする
  冶具の向こう側にはT定規が付いており正確

  に平行が得られる構造になっている
  テーブルへの固定はクランプを使う

順序 1.のカット

  能面横方向の切り込みなので分厚い
  切り込みとなる(小面の場合でも
   150mm厚くらい)

能面材に製図を行い、カットの順序として

1、面頂に垂直な線(写真手前から奥方向)
  に示した深さの切り込みを入れる
  つまり深さを辿れば面頂線となる

2.斜めカットで顔の大雑把なテーパーを得る

3.周囲の輪郭を正確にカット

能面外形カット

1.ブレードは幅10mm 、能面のカーブにはやや広すぎる感じがするが、次は6mmとなること、また
  目いっぱいの180mm厚の材料の切り込みも行うので6mmでは頼りない、長らく10mmを付けた
  ままであるが、特に問題もなく、正確な外形カットができている。4年間使っているがブレードの折れ
  は発生していない、途中切れが良いと評判のブレードに替えたが、前のは予備として保管している。

2.斜めカットは、通常テーブルを傾けて行うが、これが面倒くさくて 神経も使うので、テーブルは水平
  のままでの冶具を考案し、これで対処している(写真参照)

  私の場合、ブレード幅10mm、テーブルは水平の固定使用である。


バンドソーBS-10K について        
現在最新バージョンBS-10k2へ改造済み

 能面の外形を、簡単・短時間で正確にカットできれば非常な省力化となる、能面材の厚さだけを考えれば
 120mm材の曲面カットが無理なくできれば十分である、しかし横方向の切り込みも可能にといったことを
 考えに入れると、小さい面では150mm、中くらいの面では170〜180、大きな面では200mmくらいの
 能力がほしい。このような用途にはバンドソー以外はないであろう。

  BS-10K は 台湾レクソン社製で、米国DELTA社のに(今は廃版) に酷似している。 ブレード規格も共通
 である。特徴は、小型で軽量、コストパフォーマンスが極めて高い。結構大きなモータがついていて厚さ
 18センチまで切 断可能である。通常の能面外形カットには十分である。 最新機種はBS-10K2である、
 以前と改良された点は、ブレード交換の時、操作が簡単になったこと、オプションの平行ガイドが しっかりした
 ことぐらいである。インターネット上でブレードガイドのベアリング化や静音化、吸塵装置等の改造録が見られるが
 それだけ普及しているということであろう。一時は3万円を切って販売されていたが、今は4万円強くらいである。

 能面打ち仲間が私のを見て買った人が3人いる。快適に使っているそうである。
バンドソーBS-10K による能面外形カット
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