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面打ちに便利な自作道具 その1

能面を打っていると、このような道具があればと思うことがよくある。
市販で入手できるものも多いが,DIYも趣味の一つであるので、いいアイデアが湧けば、作成するのも楽しみである。

彫刻刀研ぎ器   

裏面
 モーターは不要になった扇風機のを利用、
 シャフトが後方にも出ていたのでそれに
 DIYショップで購入した冷却ファンを付けた、

 扇風機のモーターは回転数が遅く
 刀が焼け付く心配がなく非常に使い易い

完成
 従来の市販のものは、砥石が縦方向に付いてい
 るのをよく見かけるが、これだと研ぐとき刃の角度
 が見えにくく非常に不便であった。
 砥石を水平方向に配置することにより、このような
 欠点がカバーでき、また大型の鑿も可能となった

 大変重宝して使っている

主な部品

ハンドグラインダーの規格に合わせた、
エクステンションシャフトと円筒状ワッシャーは
自作(旋盤加工)、他は既成品

エクステンションシャフトを
モータ-
シャフトに取り付けたところ

垂直方向(縦方向)の研ぎ
 刃の角度がよく見える

水平方向の研ぎ
 普通の砥石と同感覚 大型の鑿も可能

上側にはハンドグラインダー用の厚手不織布600番
下側には磨き用の厚手パフを装着した パフには青棒を使う必要がある

厚みゲージ

細刃のこぎり

両隙間は同じとなるよう幾何学的に設定してある

口の加工に細かい刃の細い鋸がほしかった、
市販の金属またはプラスチックス用鋸の替刃を
購入し、加工して柄を付けた。
刃の幅は柄の付き根付近で22ミリメーター

彫りも進むと注意しなければ、突き破って
しまうことがある、そのような場所にきた
時は、絶えずこのゲージでチェックしている

自作毛書き用筆  大・中・小・細

裏面握り手

くびれ部分にはひもを掛け
吊るすときに利用する

穂は用途にあった筆を購入して分解して使う
軸は近くの雑木林で小竹を採集した。

トースカン

トースカン 針は3Φ真鍮棒をはんだ付け
部品はすべてホームセンターで購入
軽くて使い勝手は非常に良い

小型の篩がほしかった
8.9Φ排水管を利用、ステンレスメッシュを
張った ホームセンターで容易に入手可能

能面打ちに便利な自作道具 その1続き

型紙ライン引き器

能面を固定して、アルミ角パイプを垂直面で
滑らせてながら先に取り付けた鉛筆で描く

写真では能面は縦方向に取り付けられて
いるが、横方向にも取り付け可能

能面取り付け面(スライド面)は、前後に
スライド可能な構造にしてある。

型紙作製機

上記型紙ライン引き器の反対側は
型紙作製器となる

写真のようにゲルボールペンを取り付け
てあり、正確・スムーズにXY方向に動く
構造である

ボールペンを手で持ち、能面上をトレース
しながら、そのカーブを写し取ってゆく

能面に接する部分は桐の木を細く針状に
削ってある

右下のノブでスライド版を固定する

トレースの終了

投射写し器

内部構造
  プラスティックスの蓋を
取った状態
  台所用アルミホイルを貼った

集塵ダクト

ペーパー掛け時に使用

ホーンはプラスチック製高台付植木鉢の
台部分をを利用、家庭用掃除機をつなぐ
シューンという吸気音と掃除機の音でやや
うるさいが実用性は大、写真はホーン面が
垂直となっているが、水平になるように設置
して、ペーパーで掃きだすように使用すると
更に確実な集塵を得る。重宝して使っている
しかし、掃除機のと接合は結構面倒くさいし、
音も大きいので、バージョンアップの必要を
感じていた。

バージョンアップの結果は

能面打ちに便利な自作道具 その2

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