ログハウスの外壁塗装

   ログハウスは、定期的に外壁塗装のメンテナンスが必要である。
 今年は梅雨前に済ませたのでその様子を報告する。


  ログハウスは、木のぬくもりがあり、居住性もよく快適で、独特の風情もある。
 ファンも多いだろう。しかし木部が外部にむきだしになっているので、定期的な
 塗装のメンテナンスが必要で、結構やっかいな作業となる。
 気にはなっていたが、前回の塗装から3年ほど放置した。写真のような状態に
 なっていた。これをタワシで洗ってから、ハンドグラインダで表面のカビや前回
 の塗料を落として塗りかえを行った。梅雨入り直前に済ませほっとしている。

   日本のように高温多湿な地域では、カビの問題もあり、定期的な塗りは欧米の
 普及地域より回数を多くしなければならないと思う、1年1回の塗りが望ましいよう
である。このような訳でログハウスは日本の気候には不向きのようにも思える。
専門家のご意見も伺いたいところである。

   因みに30年ほど前に建てたミニハウス(よく知られたメーカー品)はメンテナンスフリーでびくともしていない。

3年間放置したログハウスの外壁

    写真の上3段は3年間放置した状態。雨によくあたる部分は、カビや前回
 塗装のハゲが認められる。このような状態になると塗装するにはハンドグライ
 ンダで磨く必要がある。
 下の2段は、ハンドグラインダで磨いた状態

 壁塗料は油性か水性か

  油性も水性も説明書にはそのまま薄めずに塗るよう記されているので塗ること自体は
同じ条件である。しかし事後の筆を洗うことを考えれば、水性の方が便利で安あがり
であろう。油性はペイントうすめ液で洗う必要がある。

 但し、DIYショップの比較説明パネルには、油性の方が木材に対する浸透性がよく
年ほど長持ちすると記されている。

外壁塗装は今回で3回目である。1回目の建設時は、メーカーの標準品として付属して
いた水性塗料を使った、1年後にも2回目として水性を使った。
今回の3回目は、前述のように3年間放置していたので写真のように塗装ハゲとカビが
発生していた。対策として、タワシで洗い、ハンドグラインダで表面を磨いた。
油性は水性より浸透性がよく1年ほど長持ちすると記されていたので、今回油性を使って
見た。結果は塗り易さについてはどちらも同じであった。



油性塗料の筆洗い

ペイントうすめ液で洗う。200円代の小瓶でも結構長く使える。
まず、新聞紙を2枚重ね、横半分に折り重ね、更に縦半分に折り重ねると、8枚重ねのA3
サイズとなる。
この状態で筆を乗せ、真ん中で谷折りをして筆を挟む(A4サイズとなる)。新聞紙の上
から手の平で筆先の位置を強く抑え、塗料を絞り出し新聞紙に吸い取らせる。筆の位置を
変えながらこれを
3回ほど繰り返す。次にペイントうすめ液をしずくが垂れるほど筆に
たらして同様な作業を行う、これも
3回ほど繰り返すと塗料の色がほとんどなくなる。
これで終了、保存可能で次も使える(水性塗料の筆洗いも同じ手間が必要、油性の方
がペイントうすめ液でよく溶け、容易かもしれない)。数日かけて塗る場合は、いちいち
筆洗いをしなくても、水性の場合は水に漬けておく、油性の場合は家庭用ラップで巻いて
空気を遮断しておけばよい。

ただ、この種の筆は、DIYショップや100円ショップで100円で入手可能で、
使い捨ても考えられる。


塗料の価格と購入した塗料について

外国製で高価なのがDIYショップの店頭でよく並べられている。

  欧米ではログハウスはよく普及しており、定期的な塗りがメンテナンスの重要項目
となっている、ログハウス以外の建築物の屋外木部についても同様である。
このような訳で、屋外用の木部保護塗料は、日本より使用量も多く、研究も活発であろう。

 高価だが、良く伸び一筆の量が少なくて済み長持ちするという言い分であろうが。しかし
日本のような高温多湿や梅雨があるような気候では、言い分どおりの機能が発揮できるか
疑問に思っている。

 国産品は、それに比べ安価でもその点は十分研究されており、日本で使うのには遜色は
ないだろうと考えた。

 近所のDIYショップ カインズホームで
CAINZ 油性 木部保護塗料 屋外専用 」を購入した。
3リッター缶 3,000 弱。安価である。製造者は「アサヒペン」、相談窓口もアサヒペンと明記されている。

アサヒペンからのOEM供給である。OEM供給は、供給先の商品名やブランド名、販売
ルート、宣伝ルートを使うのではない。受給者独自のブランド名をつけ、その裁量と責任で
販売する。供給者側のすぐれた製造工場を借りて自社の製品を製造するようなものである。
CAINSの場合は完全なOEMでかなく、お客様へのサービスもアサヒペンに委託した形となっている。
アサヒペンブランドでも同様品が売られているがCAINZと同等と考えてよいだろう。

我々は「CAINZ」ブランドであるが安価に入手でき、同時にアサヒペンの信用とサービス網が得られるのである。

蛇足であるがOEMは、メーカー間ではごく普通に行われている、それがライバルメーカ
ー間であっても。供給側は、自社以上に品質・仕様
に気をつかうのである。

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