ネパール ヒマラヤ紀行 エヴェレストとアンナプルナ
インド旅行の道中機上からヒマラヤ山脈の一部を見た。ネパールから大地が急峻に盛り上がり、
ヒマラヤ山脈となり、勢い余ってまるで柔かい飴のように流れてチベット高原を形成している
壮大な眺望に心が打たれ、まさにプレートテクトニクス理論による大陸と大陸のぶっつかり
あうさまを目の前にして大変な感動を覚えた。
一度ネパールへ行って、ヒマラヤを見てこようと思い立った。是非女神アンナプルナさまに
遠くからお目にかかりたいし、エヴェレストも見たい。そのような訳で今回の目的は唯一つ、遊
覧飛行に乗って「エベレストとアンナプルナ」を見学することである。
行ったことがあるという知人に聞いてみた、やはり目的は私と同じであった。が悪天候で両方
とも飛行機が飛べなく、大変悔しかったということであった。このような話を複数の人から聞く
ことが出来た、飛べないことが多く、特に霧が曲者のようである。
降水量や気候の安定している時期を調べ、11月に決め、ある旅行社のツアーに申し込んだ、
アンナプルナ遊覧飛行が標準コースに含まれており、飛行中止となった場合は次の日に再挑戦
というという日程になっており、ためらわず当旅行社を選んだ。
結論として、両者とも4時間以上の遅れは発生したが、無事神々しく崇高なまでの素晴らしい
景色を眺めることが出来、大変な感動を味わった。特にエベレストは、最後の旅行日と
なっており、帰りの便の関係上、午前9時までに飛行ができなかったら中止となっていた、霧の
ため飛べず早朝から4時間以上待ち、あきらめていたところ、寸前に可能となり、まことに幸運で
あった。
エヴェレスト(左側の尾根)は圧巻 (遊覧飛行機から撮影)
ポカラ市サランコットの丘から早朝のアンナプルナ連峰を望む
豊穣の女神アンナプルナ 悪魔の女神と言えるかもしれない
アンナプルナは東西50Kmの連山で,主峰8,192mは左端の白い峰から少し下った位置にある。
サンスクリット語で豊穣の女神を意味し、やさしいイメージであるが、実は悪魔の女神と言った
方がよいかもしれない。女神さまに会いに行った人たちの実に40%が命を落としている。
群を抜いて世界一高い遭難死亡率の山なのだ。登山は自殺行為と言わざるを得ない、しかし行く人
は後を絶たない。2013年までに130人が登山に挑戦し53人が亡くなり実に死亡率40.8%、2014年の
最近の統計では、157人の内60人が亡くなり若干下がっているがそれでも38.2%である。
写真の中央に写っているマッタホルンのような尖った峰は、6,993mのマチャプチャレ(魚の尻尾
とうい意味)でヒンドゥー教の聖山でポカラからはよく目立つ峰である。
マチャプチャレ
早朝サランコットの丘、日の出とアンナプルナ見学者でにぎわう
エヴェレスト遊覧飛行に出発
遊覧飛行機は、左右一列に窓際に席を取らせる、通路側に座らせるということはない。
飛行経路は往復全く同じのコースである、右側に座った人も左側の人も同じ景色が見える
こととなり、平等になるよう配慮されている。
遊エヴェレスト覧飛行機には35人乗った、70人くらい乗れる機であったが、通路側を空席
としていた。飛行中操縦席に入れてもらえるサービスがあった、僅かな時間であったが最
前方から眺めることが出来た。
左側の大きな峰はダウラギリ( 白い山という意味)8,167m
巨大な氷河 右は氷河湖
機窓から 怖そうな峰 マチャプチャレ
エヴェレスト右肩には巨大な氷河、イエローバンドも見える