ジョウビタキのいたずら
毎年秋も深まると、ジョウビタキが一羽庭にやってくる。
スズメくらいの大きさで、かわいく雄はスケッチのように綺
麗である。人にもよくなつくそうで、手渡しで餌を取りにる
ようになったという話を聞いている。
晩秋に、春の草花を植える準備で庭を耕したり落ち葉を
かたずけたりしていると、きまってすぐ近くまで寄ってくる。
とまってじっとこちらを見つめている。跡に虫が出ている
のが目当てである。
ひとなつこい鳥だなあといつも思っているが、それにしても
手渡しで餌を取りにくるまでよく馴らしたものだと感心して
いる。
このようなかわいい小鳥であるが、他のジョウビタキが
近くに飛んでくると、すざまじい勢いで追い払らおうと
縄張り争いを演じている。
ジョウビタキ ♂ 冬に来日する渡り鳥
私の自動車は通勤に使っている、休日はほとんど一日中庭に停めている。
この時、いつもサイドミラーに小鳥の糞がたくさんかかっている、どうしてだろうとかねがね
不思議に思っていた。ある休日、いつものジョウビタキがサイドミラーの上にとまって四方を
見張っているような仕種をしながら時々ミラーに写った自分の姿に向かって、すごい剣幕で
口をあけ声を発しながら嘴攻撃をかけている、縄張り浸入者と勘違いしているのである。
しばらくして飛び去ってまた戻ってきては同じ仕種を繰り返している。ミラーにとまっている
時間が長く、この時糞をかけていたのであった。
ヤマガラも同じ行動
ヤマガラ 留鳥 ジョウビタキと同じくらいの大きさ