珍事3題
最近、めったに体験できないような珍事3件に出くわした
診察台で治療順番を待っていた時、隣席で治療中の患者さんが
突然顎が抜けた。
題2 海外旅行中、添乗員さんがお客さまを積み残した。
お客様を積み残した添乗員さん 海外旅行にて
題3 パリのムーランルージュ で最前列ど真ん中の席を得た。
題1 歯科医で、顎が抜けた診察台隣席の患者さん。
次は私の順番である、診察台で治療をまっていた。隣席で治療中の患者さんが
「アヮ・アヮ・アヮ・・・・・」といったような訳の分からぬ声を発し始めた。横を向いて眺めたところ、どうやら顎が抜けたようだ。 医師はすぐに、手拭いを2本取り出して、両手に巻きつけ、巻きつけた手拭いを上下の歯に当て、口を引き裂くように強く力を掛けた。顔の筋肉が硬直しているほど、強い力であった。「カクッ」というような音が聞こえた。無事治まったようだ。医師は「今までに顎が抜けた経験がありますか」と聞かれた。患者さんは「はい」と答えていた。何事もなかったように治療は続けられた。
大きな口を開いて治療を受けている最中に、顎が抜けるようなことも起こり得るのであろう。歯科の先生は、このような時の迅速な対処方法を心得て
おられ、処置されたのである。さすがだなあと思った。
顎が抜けた時の話は聞いていたし、一回抜けると癖になると言った話も聞いていた。しかし現場に出くわしたのは初めてであった。
南フランスを旅行した。最終地のパリで一泊、日本に帰る日程である。パリで夜、有名なモンマルトの老舗キャバレー(1889年の建設当時はナイトクラブ)「ムーランルージュ」見学を申し込んでいた。以前から一度見学したいスポットであった。
モンマルトの風景
昼間の自由時間に
モンマルトを見学
した。
大変賑やかで多くの
画家たちが、似顔絵を描いて売ったり、自分の作品を売ったりしている。
現地日本人の女性案内人に導かれながら、中に入った。この方は大変顔が利き、従業員の方々とも随分親しいそうで、添乗員さんは ラッキーだ、きっと良い席を取って下さる。と言っていた。
私達の案内人の方は、他の案内人や、従業員の方々に、 手をあげてニコット挨拶をしながら、私たちを一列にして、どんどん前へ進み最前列に導いた。
「ここから順番に座って下さい」
指示に従って順番に座って行った。私は丁度ど真ん中であった。びっくりした。一度に1000人近く入るのだろう、最前列・ど真ん中は確率1000分の1くらいだろうか。
モンマルトの丘を降りると、ムーランルージュがある。
夜界隈は急に賑やかになる
ムーランルージュは訳すれば赤い風車となるが、多くの芸術家が足を運んだことが知られている。とくにロートレックは思い入れが強く、ここをテーマにした多くの作品が残されている、踊り子さんも多く描かれているし、興行の宣伝ポスターも引き受けていた。
芸術家達にとっては、ナイトクラブとして楽しんだのでるが、お互いの交流の場でもあったのだろう、踊り子さんとのロマンスもあったのだろう。
一度見学したいスポットであった。
びっくりしたのは、出し物のフレンチカンカン踊りのとき、スタイル満点の綺麗な踊り子さん達は、全員上半身を曝け出していることであった、しかし、こんなものかといった感じで、何の抵抗もなかった。きびきびとした動きのラインダンスは綺麗・豪華で圧倒的な迫力であった。席が席だけに、前に迫ってきたときは思わず首を後ろにそらしたくなるようであった。
多くの出し物の中、大きなヘビを首や体に巻きつけるショウが見られた。そのヘビは私の席から、舞台に仕込まれた水槽のようなガラス容器に入れられているのが見られた。
ワイフをはじめ、女性たちも、ヘビのショウは気持ちが悪かったが、 踊り子さん達の胸を曝けていることについては、何の抵抗も感じなかった。「綺麗ですごくに良かった」と言っていた。
ムーランルージュの近くに丘がある。人気スポットのモンマルトである